選手たちの緊張感が張りつめたグラウンドに、始まりを告げるホイッスルが鳴りひびいた。
そう、今日のこの日は、東京ベイ初めての試合であり、これから始まる挑戦へのスタートとなる記念すべき日だったのである。 「すべてがここから始まる」それぞれが様々な思いを込め過ぎたためか、緊張で思うように体が動かない。対する相手も、緒戦ということもあり、やはり緊張しているかのように感じた。そのせいか、両チームともプレッシャーという足かせを振りほどうかのように、最初から全力でぶつかりあう試合となった。 徐々に徐々に試合が落ち着きはじめた頃、一つの突破口を発見した。なんと、相手のスペースの裏にポッカリと開いたスペースがあるではないか。そのスペースにボールを蹴り、トップがオフサイドを警戒しつつ、淡々と作戦を実行へと移していった。 これが見事にはまった。相手ディフェンスも、裏にボールがいくたびに相手に背をむけてプレーすることになるため、非常に効果的な攻撃となった。そんなボディーブローを与え続けた前半中頃、ついに相手のガードが崩れ、待望の先制点をもぎ取ることに成功した。たて続けにもう1点を追加して、2点リードという形で前半を折り返すことになった。 しかし2点差というのは実は危険な点差であり、それを皆がわかっていたため、ハーフタイムも選手同士の確認に余念がなく、心地よい緊張感が漂っていた。 そんな中、後半開始のホイッスルが鳴り響いたのであった。 静寂のグラウンドの中、緊張の鼓動が鳴り響く。それを解き放つ審判の合図を待っていた時、あるひとつのアクシデントが起こった。 ………。……。鳴らない!?そう、勝負の始まりを告げる審判の笛がならなかったのである。どうやら、選手交代の事で不手際がありもめているようで審判・スタッフ総出で対処に当たっているために遅れがでていたという事だった。東京ベイも緒戦なら審判やスタッフももちろん緒戦であって、始まりというものにはアクシデントがつきものである、これを想定して準備・計画を立てることを、今はやりのリスク管理(リスクマネージネント)というのだろうけど、いやはや、この事はそんなに突発的な出来事だったのだろうか?ともあれ、スタッフ・協会の緒戦も波乱の幕開けとなった事は確かであった。 この10分の空白は、2-0というシナリオを書き換える材料となってしまうのだろうか? 今度は確かに審判の笛が高らかに鳴り響いた。 しかし、この出来事は何の意味ももたらさなかった。それよりももっと基本的な部分に勝負の分かれ目は潜んでいたようだ。それは「体力」という名の、サッカーにおいて最もと言っていいほどの大切な部分において、東京ベイは若さも手伝い、この体力の部分でかなりの勝率があったため、後半は、終止東京ベイのペースとなり、相手のスペースを突き続け得点を重ねていき、結果は2点を加えて、4-0という内容で緒戦を終える事が出来た。しかし、連携ミスや決定機を決めていれば、などの・たら・れば・が目立つ部分もあり、今後の課題も多く見つかる緒戦となった。 まだ、始まりの「ホイッスル」が鳴らされたばかりである。次の挑戦は5月14日(土)である事が決まった。 記事:sun
by tokyobay-soccer
| 2005-04-07 03:04
| 試合内容
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